新型コロナウイルス感染症~薬局薬剤師ができること~

ダイアモンドプリンセス号で発生した新型コロナウイルス感染症集団感染から2年が経とうとしています。
船上から医薬品がないとSNSなどを通じて乗客の多くの方が発信していましたが、実はダイアモンドプリンセス号の停泊した埠頭では続々と医薬品を船内に送り込んでいました。船内に送ったものの、そこから各客室へ届けるということがマンパワーの不足で進まずにいたのです。
当薬局の薬剤師も埠頭で作業していた一員として、とても歯がゆかったです。

新型コロナウイルス感染症のワクチンも開発され、いかに迅速に多くの方にワクチン接種を行き渡らせることができるかが問題となりました。報道などを通じてワクチン接種の遅れに苛立ちを感じていらした方も多かったと思います。
横浜市もワクチン接種のスケジュールが遅いと批判された政令指定都市のひとつなのですが、接種を加速するために、18区すべてに複数個所の集団接種会場を設け、ハンマーヘッドに大規模接種会場を設けました。
当薬局の薬剤師は全員ワクチン分注の研修を受け、ワクチン集団接種のお手伝いを申し出ました。薬局営業日であっても薬剤師1人が出動して、残りのスタッフで通常営業を乗り切りました。

今も横浜市の見守り事業(軽症患者さんで自宅待機の方が対象)に協力し、新型コロナウイルス感染症経口治療薬を在庫し、処方箋が出ればお届けできるようにしています。日曜・祝日であってもお届けできるように輪番薬局に入り、当番薬局に当たっているときは休日であっても予定を入れずに待機しています。

薬剤師は何をしているのかわからないとよくご批判を受けますが、地域の医療、健康のために尽くしておりますので、相談事などありましたらお気軽に薬局にお立ち寄りいただき、お声がけいただきたいと思っております。